高血圧 原因

高血圧 原因はいろいろあるので、こんがらがってしまいます。高血圧を正しく理解するために、一度整理して考えてみましょう。

高血圧の原因は、さまざま考えられますが、シンプルに考えると大きく３つの原因に分けられます。

ひとつは、血液の量が増えること。
心臓が１回の心拍で送り出す血液の量が増えれば、血圧は上がります。また、単位時間あたりの心拍数が増えれば、血管に流れる血液の量が増えますので、それでも血圧が上がります。

もうひとつは、血液の流れが妨げられること。血管が細くなったり、血栓などが原因で、血液の流れが妨害されると、そこで血液が詰まりますから、行き場を失った血液のぶんだけ血圧が上がります。血液がどろどろして濃くなると、これも血液の流れが悪くなるので、血圧が上がる要因となります。

３つめは、血管が硬くなり、血管が圧力を吸収できなくなること、もともと血管は弾力があるので、血圧がかかっても血管が伸び縮みして、その圧力を適度に吸収することができます。しかし、血管が古くなったり、コレステロールなどが沈着して血管の弾力が失われると、血圧が高くなります。

このように、血圧を上げる原因は、いくつかに分類できます。でも、その原因のさらに原因があって、それはもっと複雑に別れていくわけです。

血圧が高くなると、高血圧と言うことで「危ない状態」とされていますが、実際は、それぞれの高血圧の原因が、危ないものであるかどうかが問題となります。例えば、走るなどの運動をすれば、心拍数が上がり血管に流れる血液量が増えますから、血圧が上がります。しかし、これは当たり前のことで、全く異常ではありません。ここで、降圧剤などの薬を使う人はいません。

しかし、血管が硬くなって血圧が上がっている場合には、血管が硬くもろくなっている状態ですから、いつ血管が破れて脳出血などの重篤な状態になるかわかりません。これは、危ない状態です。

このような見立てをしっかりした上で、高血圧の薬を処方してもらえればいいのですが、実際には、血圧の数値を見て「高血圧症」と簡単に病名をつけて、治療がなされているのが現状なのだそうです。

薬を使うのは悪くありませんが、薬には副作用というものがついて回ります。副作用のリスクを考えると、やはり、最初の見立てが大切ですし、高血圧に関する正しい知識を持っていないとだめだなと感じています。

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